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【術後臭の本当】ワキガ手術をしたのに体臭が悪化した?

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【2018/9/16追加】文章の最後に最近の術後臭・ワキガに対する研究や考え方を書きました。

当社のユーザーのうち多くの方がワキガと診断されて、手術やその他の治療を受けた経験があるそうです。それでも尚、自身の体臭に悩まれている方はたくさんいます。

  • 手術後にまたワキガの臭いがしてきた
  • ワキガのニオイは無くなったけど別のニオイが出てきた
  • 周りがまだクサイ仕草をしている

など、手術をして治ったはず、ニオイが改善された(される)はずなのに術後臭で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。体臭の専門家の目線で「術後臭」について解説していくのと同時に、全2回に渡って改善方法もお伝えしていきます。

 

術後臭って、何?

まず術後臭について、お話します。

ワキガ治療を行ったにもかかわらず、その後一定期間後に自分の体臭が再発生したと「申告」される場合、その状態を術後臭と呼ぶようです。ただ治療を施す病院では、その存在自体を認めていない場合が多い。それはなぜか、という事は置いといて、その症状としては

  1. 以前に自分で感じていたワキガ臭が、治療を受けていた場所付近から再び感じるようになった。
  2. 以前に自分で感じていたワキガ臭が、治療を受けていない場所から発生するようになった。
  3. 以前に自分で感じていたワキガ臭ではない体臭が感じられるようになった。
  4. 以前、自分のワキガ臭に対して周りの人達が行っていた「鼻啜り」「咳き込み」「鼻をつままれる」等の反応が、再び見られるようになった。(自身でニオイを感じているかどうかの如何にかかわらずです)

そして以前治療を施していた病院などに行くと「ニオイはありません。気のせいです。」という対応をされる。次に別の専門医に行かれた場合は、反応は二通り。

  1. 「アポクリン腺の取り残しがあるようです。手術が必要。」等と、治療を勧められる。
  2. 「気のせいです。何も処置はありません。制汗作用のあるお薬だけ出しましょう。」等と、やんわりと治療を断られる。

勧められるままに治療を受けた場合、解決する場合と解決しない場合があるようです。当社ユーザーも2回以上の治療を受けたという方がたくさんいます。当社に相談されるということは2回以上の治療でもまだ悩みが解決していないということ。またどこへ行っても「気のせいです。」と言われる方も同じく、ただ悶々と悩み続けるばかり。

分かりやすい「アポクリン腺の取り残し」は別として、気のせいにされてしまうその他の術後臭って、訴える側が言うように本当に存在するのでしょうか? それともお医者さんが言うように「存在しない」ものなのでしょうか?

術後臭とワキガ治療の関係

ワキガ治療に携わるすべての方が以下に記すような、「患者の為」との思想に基づいた見地からワキガ症を捉えているとは、とても思えませんが、日本で最も高名かつ優秀なワキガ治療専門病院である五味クリニックの五味先生は、ワキガ症について、こう語っています。

「わきが(ワキガ)とは、腋下部にアポクリン腺という汗腺が存在し、その汗腺が発する臭いを本人が明確に自覚して、悩んでいる状態」

更に先生は続けます。

「医学的定義というものは、治療に役に立たなければ意味がありません。わたしの定義からは一つの大切な結論が導きだせるのです。それは、「ワキガ(脇臭)であれば必ず治る」ということです。 つまり、ワキガと診断されたならその時点で悩みの解決が保証されたも同然です。」

私も同感です。「自身のワキガ臭がどんなものか分かっていて、それが脇の下のアポクリン腺だけに由来している。」場合なら、切除手術を行えば、ユーザーも実感として「ワキガ臭が無くなった」と感じますし、それがワキガ手術のあるべき姿であり「治療」という行為を行ったお医者様側も胸を張って「治った」と言えることでしょう。

さて五味先生には、事業者としての立場をしっかり明かしたうえで個人的に質問させて頂いたことに対して、実に真摯なご回答を頂いたことが何度かありました。そのうちのひとつでは当社の事業に対して「頑張って下さい」とのお言葉も頂きました。(もちろん、個人的な意見としてでしょうけれど)またブログやQ&Aを拝見すると、質問者の寄り添うような言葉が多く当然知識も豊富ですし、一方的な、片思いとして尊敬させてもらっています。

しかし、自身の体臭で悩む方のうちには、上に書いた定義に当てはまらない方もいるし、実際に自分自身で「術後臭」だと感じたり思ったりして苦しんでいる方もいる。

それでも術後臭はある。

当社の見解を先に言えば「術後臭は存在する」という事になります。

何故かと言えば当社の見地、つまり体臭の悩みという問題への捉え方が、「ユーザーがどう思っているか」という側面と「第三者がユーザーの体臭をどう思っているか」という観点に立脚しているからです。その観点から見る、術後臭の実態を見てみましょう。以下に記します。

  1. 脇の下にのみアポクリン腺が存在していて切除手術なりの治療を施したが、その治療の不手際でアポクリン腺が残ってしまっている。そのニオイは過去に自身で感じたモノと同じものである。
  2. 脇の下にアポクリン腺があって過去に於いては、それだけがワキガ臭の原因だった。しかし脇の下のアポクリン腺を完全に除去したことでカラダの別な部分のアポクリン腺からワキガ臭が発生するようになってしまった。そのニオイは、過去に自身で感じていたモノと同じものである。若しくは別のものである。
  3. 脇の下にアポクリン腺があって過去に於いてはそれが悩みのタネであったが、今は切除しているのでかつてのワキガ臭は無くなった。しかし別のタイプの体臭が発生するようになって、それが第三者に感知され、または指摘され、新たな悩みとなった。
  4. 脇の下にアポクリン腺があって過去に於いてはそれが悩みのタネであったが、今は切除しているのでかつてのワキガ臭は無くなった。しかし別のタイプの体臭が発生していると自分自身で感じている。但し、第三指摘されたことが無い。それでも第三者のニオイに対する反応は、自身が原因だと思う。

だいぶ長くなりましたので、この続きは次回に書きます。なるべく急いで書きますから、少々お待ちください。

術後臭について今思う事。2018年8月

このブログを書いたのは、2017年3月。PATMの記事と術後臭の記事の2つを同時期に書いて、それぞれが多くの人に読まれているというという事実は、当社が世間に認知されだした時期(それが、まあその頃です)と重なるという事が理由のひとつでしょうが、それよりも、当事者以外で、しかも発信力のある立場の人間が、世間的に否定され続けている特殊な事例について「実在する」という立場に立ってモノを言うことがなかったからなのかもしれません。今でも同じ考えで、特に術後臭については、もっと世間的な認知が広まり、救済の手立てを考える人が多くなることを望んでいます。

このブログの本文を書いていた頃の累計ユーザー数は300程度。まだまだケーススタディが足りなかった当時の私は「ワキガ手術をして術後臭になった人の対策」という事ばかり考えていました。

しかし、知見が広がった今、それでは駄目だ、と思っています。

最近、お母さんの依頼で「娘の体臭が…」という事例が多くありました。続く言葉が恐ろしい。「娘がどうしてもと言うからワキガ手術をさせました。私は元々全く感じないのだけれど、娘が今でもワキガ臭があると言ってきかないので、本当にあるのか、確かめてください」

私は、即座に答えます。「娘さんが言うワキガ臭って、どんなニオイとおっしゃってますか?」お母さんは答えます。「よくわからないけれどクサイって…」

ハッキリした臭いが分からないのに手術をしてしまう、という事は、既に術後臭の悩みのスパイラルに陥ったも同然です。お医者さんにしても、自分自身がどう思っていようが「どうしても治療してくれ」と言われれば、断らない場合もあります。それだけは避けてもらいたい。まずはワキガ手術が必要な状態かどうかをしっかり確認してから、自分自身で納得したうえで治療に踏み切ってほしい。また、例え本当にワキガ臭があっても、高い費用の手術や治療を施す前に、その他の方法があるのかを探るべきです。私のところを訪れるユーザーさんに、どうしても治療が必要だという人は少ないかもしれないけれど(はっきりわかっているから、確かめる必要がない、あるいは強いワキガ臭だから治療以外に方法がない、と思っている人は、わざわざ体臭検査なんて受けない、とうことです)自覚があり、こちらでもワキガ臭があると認識できる人のうち、治療が必要だと思える人は、ほんの一握りです。あとは、体表や衣類ケアを頑張れば、それだけで周りに感知されなくなったり、そうやって頑張っているうちに体質的にニオイが軽減していく人達です。

術後臭に陥った人々を救済するために手を施すのと同様に、術後臭に陥る人を減らしていく。これが今の私の使命と思っています。もうすぐ、術後臭専門ページを開設します。術後臭で悩んでいる人はもちろん、これから腋臭治療をしようと考えている人も、一度、当社HPの術後臭ページを覗いてみてください。

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