PATM(パトム)

PATMを第三者はどう感じるのか?あらゆるパターンを解説

2019年11月21日

PATMの反応

前回までの3回で「PATM」について世間はどう捉えているのかを、東海大学大学院の論文を元に言及してきました。確かにPATMは存在する。しかしながら、まだまだ世間的な認知が無いからこれから一層の研究が必要である、という結論でした。

「病気?気にしない?」PATMを世間はどう捉えているか1

「論文から基本を読み解く」PATMを世間はどう捉えているのか2

「細菌・カンジタ・食事の関係性」PATMを世間はどう捉えているのか3

多分、その時に研究者の方たちはPATM被験者と何度もお会いしているはずですが、その時に研究者側がどう感じたのか、ということについての言及が論文にはありませんでした。それは研究者としての「主観を入れない」という姿勢のせいなのでしょうか? それとも?

PATMで悩む本人が観察している「周りの反応」について、私は体臭検査時の依頼表で数限りなく教えて貰っています。また電話での状況説明も、何度となく聞いています。しかしそれらは、PATMに悩む方側からみた、あくまでも「観察」に過ぎません。

一体、鼻啜りしている人や陰でこそこそ噂している第三者は、どのように感じているのでしょうか?

第三者としての「ニオイ博士」

私の所には検査を終えたユーザーさんが多く訪れます。また東京や大阪に行った折に、福井まで来られないユーザーさんとお会いしたことも何度もあります。そんな中にも「PATM」が原因で体臭検査を受検された方が何人かおられました。

実際に会ってみると、大概は検査用Tシャツで感じる刺激感やニオイと同じだな、と感じます。もちろん、様々な改善策に取り組んでいるわけですから、検査時点の私物での感応評価に比べてずっと状態が良い、と思えるユーザーさんも多いですし、そうでもないユーザーさんも中には居る。

ニオイとしての体臭の奥底にカラダ自体から発露する「PATM」というモノが私に伝わってくる場合があります。私が検査時点で感じたモノ、お会いした時に感じるモノ、それこそがPATMの正体であり、過敏な第三者が感じていることの正体だと、私は思っています。

鼻のムズムズ感

PATMの反応

私物をお預かりして、嗅いでみて、一番感じるのは、鼻のムズムズ感です。これはPATMのユーザーさんにお会いして一番最初に感じるモノでもあります。空気の流れがある場所で1mくらいの距離で相対するときは、その感覚だけで終わってしまう場合も多い。何故か1mから1.5mくらいの距離にいる方が、より鮮明になります。直接頭皮等のニオイを嗅いでみると、「ニオイ」としての体臭が表立ち、刺激感を感じない、という事もよくあります。これは柔軟剤などに含まれる炭化水素を鼻が感知する時に似ています。

例えば柔軟剤を少しだけ付着させた場合、鼻を近づけると香料の香りだけを感じます。少し離れても同じこと。ところが、その柔軟剤を除去するべく、熱いお湯で濯いだのち、乾燥機で温めてから嗅ぐと、鼻を近づけた時には香料を感じるのだけれど、少し離れた位置で空気感を味わうと、香料の奥に潜む炭化水素等の刺激感が鼻をムズムズさせる…この感触によく似ています。

統計的に見ると、そういうユーザーさんはトルエンなどのシンナー系のニオイ物質の検出がある人が多いようでした。

このムズムズ感が強まると、私はツーっと鼻水が垂れてきます。私以外の第三者に置き前てみると、この程度の発露であれば、不快に思うかどうかは相手方次第ですし、そうなった原因が「PATMに悩む人」にあるとは分からないのではないかな、と思います。

くしゃみ

PATMの症状

私は花粉症です。春や稲刈りの時期になると鼻づまりが起こるので、いつも対策万全でその季節を迎えるのですが、確かにPATMの方に会い、ムズムズ感が高まってくしゃみが出る、という事が過去にありました。ただ、はっきりはしませんが、それには様々な要因が絡んでいたように思えます。例えば寒かったとか、花粉の時期だったとか…

私物を嗅いだ時、くしゃみが出るほどの強い反応を起こしたことはそう多くはありません。感応検査を行う場所は快適な温度にして無風状態に整えていますから、外的な要因を考慮する必要は無いのですが、そう考えると、私の場合はPATM物質に対してくしゃみが出るという反応を起こすのは希なように感じます。むしろ鼻をこすりつけるように臭いを嗅ぐと、あとから鼻が真っ赤になっていた、という事の方が多い。力いっぱい鼻を擦ったわけでもないのですが、なぜかそうなります。そしてムズムズ感がしばらく続く。くしゃみが出てしまえば楽になるのに、と考える時もあります。

考えてみると、ユーザーさんと会ってみてくしゃみが出たというのは、やはり花粉の季節だけでした。

頭が痛くなる

PATMによる頭痛

ひょっとすると、PATMのゆーざーさんに会った時に一番多いのがこの反応かも知れません。これはあった瞬間からしばらくは起こりません。しかし、1時間もすると頭が重くなる。ニオイは気にならないけれど、何となく不快感がある。やがて首がこるような感じがしてくる。短時間で判定する衣類の感応検査ではあまり感じたことはありません。

私が借りている駐車場の隣の家が大量の柔軟剤臭を撒き散らしているという事を以前のブログで書きましたが、私はそこでは、瞬間的に頭が痛くなります。そのニオイの影響範囲を超えると、やがて頭痛は去ります。ボリュームが相当大きい場合は直ぐに影響が出るけれど、その割合が少なければ、累積によって起こる、というような反応なのかもしれません。

ニオイを伴う

PATMの反応

感応検査ではまず「ニオイ」を探します。鼻のムズムズ感等は付帯的な感触。しかしながら、そのニオイ自体が刺激感を伴う場合もあり、これもユーザーさんと会った時に時に感じる場合があります。それはやはり特徴的なニオイを有する刺激感物質のボリュームの問題だと、私は考えています。

列挙すると焦げたニオイの感じ(それがひどくなると煙で燻したような感じになります)、塩素のニオイが混ざった感じ、シンナーっぽい感じ、ツンツンする甘酸っぱいニオイ、アンモニア臭が伴う刺激感等、臭いではないけれど一番多いのは洗剤基材の質感と私が名付けている粉っぽく感じたり、埃っぽく感じたりする感触。それは普通の体臭、例えば油臭や甘酸っぱさ、酸っぱさに紛れて感じる場合が多いのですが、PATM系の特異なニオイの方が表立っている場合もあります。PATMとは別なのですがノネナール等の青臭さが強い場合も、鼻の奥が痛くなるような感覚を伴ってニオイを感じます。

ニオイを伴う場合、その裏に隠された刺激感を第三者は見逃して「何かのニオイ」と表現することが多い、というのは、依頼表を見るとよく分かります。一般の人にとっては「ニオイの種類」だけが表現の手段ですからね。

前回のシリーズでも書きましたが、PATMはやはり病気などではなく、やはり体臭の一種と考えるべきだな、と思います。というのも、このノネナールの件でわかるように、くしゃみも出なければ鼻水も出ない、刺激感という感じではない、それでも鼻の奥が痛くなるという状態になるのだから、トルエン等に起因するPATMとの境界は、私のような専門家でないと明確にならないし、表現も難しいと思います。

場所の問題

おまけですが、あるユーザーさんとお会いした時のことをお話しします。その方は、体臭検査で僅かな刺激感物質の検出はあるけれども、第三者に反応されるほどではない、という結果が出たユーザーさんでした。実際に会ってみて頭皮や脇の辺りを直接嗅いでも、刺激感はあまり感じない。しかし、1mほど離れていると、近く嗅ぐより強めの粉っぽさと僅かな頭痛を感じました。

様々試してみると、そのユーザーさんは前腕部から刺激感を多めに発露していました。こういうケースはホントに合ってみないと分からない。この方は脇を含めて上半身部分からの発露が少ない分、総ボリュームとしては大したことは無い、という結論で正しいは正しいのですが、Tシャツだけでは前腕部のことはずっと分からなかったかもしれない。その後、脇の下ばかりのケアから上腕部ケアを付け加えて頂いて、反応が大きく減ったそうです。

体臭検査は上半身のボディ部分が中心になりますので、このような特別な場所からの発露は検査で分からない場合もあります。どうしても気になる場所があるのなら特殊な検査方法もありますので申し出てください。

4回に渡ってPATMについて語ってきました。人間、生きている限り体臭の発露を止めることは出来ません。それでも周りに嫌がられないニオイになるとか、気が付かれないレベルに落とすという事は十分に可能です。PATMも体臭の一種ですから、同じことです。まずはきちんとケアをして、その上で体の中からPATM物質が出てこないように、デトックスや腸内環境改善、食事内容などを見直して、良い状態を目指していきましょう。

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