PATM(パトム)

「細菌・カンジタ・食事の関係性」PATMを世間はどう捉えているのか3

PATMによる咳・鼻水

2回に渡って東海大学大学院が中心となった調査の論文を参照しながらPATMについて書いてきました。論文からの引用は今回を最後にします。一応、前回、前々回のブログを読んでから、今回分を読んでくださいね。論文本文は以下のURL、前回前々回のブログ行きのパネルも貼っておきます。

東海大学大学院によるPATMに関する論文

https://www.jstage.jst.go.jp/article/siej/21/1/21_19/_pdf

「病気?気にしない?」PATMを世間はどう捉えているか1

「論文から基本を読み解く」PATMを世間はどう捉えているのか2

本当に書きたかった「PATMの正体」は、次回のブログになります。これは私の体験談です。実際に多くのPATMの方と会い、その時に私がどのように感じたか、そしてどのような体の変化が起きたか、を書こうと思っています。

細菌とPATMは係わりがあるのか?

東海大学大学院の調査では、皮膚常在菌とPATMの関係を探ろうということで、PATM被験者に対して、皮膚常在菌の計数調査と鼻腔からの微生物の分離検査を行いました。

PATMの原因の一つとして常在菌の異常増殖が考えられるとのことです。検査方法は通常の皮膚からの検体採取、培養後のコロニー計測です。結論としては「顕著な増加は認められなかった」とのことです。

仮に表皮常在菌の異常増殖が見られるとして、その際に「PATMの原因となり得る刺激感物質」が増加するのか、ということを考えると、関連性はあまり考えられません。何故かというと、前回のブログで書いた「PATMの原因となり得る刺激感物質」は炭化水素を含め、酸素を構成元素に持たないモノが多く、それらを皮膚常在菌が作り出すとは考えにくいですから。またアルデヒド類などにしても、どちらかというと複雑な組成のモノが多く、これも細菌が作るかなぁ、と考えると微妙です。むしろ環境からの吸入(ホルムアルデヒドなどのシックハウス症候群との関連を論文の別の所で言及しています)それは納得出来るかな、と考えています。まだまだ議論の余地はあるでしょうが…勿論、アンモニアのように雑菌が簡単に作る物質もありますが、それはニオイとして先に感じられるはずです。

全く関係ないとは言えないし、PATMと体臭は一体となって発露するわけで、皮膚の状態を正しく保つことは非常に重要なことです。が、それが主原因ではない、と私は考えています。結果、表皮常在菌の増加が認められなかったわけだから、たった一件の調査とはいえ…いや、物質の種類を見れば分かりそうなものだと…と言った所です。論文では複数被験者による追調査が必要であると論じていますが、同じ結論になる、と私は考えています。

カンジダカビとの関連

昔、と言っても私が体臭検査を始めた2016年あたりから、PATMとリーキーガット症候群との関連性は一部で取り沙汰されていました。リーキーガット症候群。悪玉細菌、主にカンジダ真菌が腸にはびこると、長管の壁に分子レベルの穴が開き、そこからニオイ物質が血液中に漏れ出して皮膚まで辿り着き…という病気です。漏れ出したニオイ物質が皮膚から揮発して体臭に悪影響を与える、というのが、体臭との関連というワケですが、私は昔から疑問に思っている点があります。もし、本来、便として排出されるべきニオイ物質が皮膚から皮膚ガスとして揮発するのなら、まずはPATM物質より先に例えばメルカプタン系や硫化物等、便臭に関わるニオイ物質が揮発するように思えます。というのも、ボリュームで言えば、それらの物質の方が腸管内では多いはずですから。(実際にはアルデヒドやカルボン酸類の方がボリュームが大きいでしょうが、特徴的な点で言えば、やはり「ウンチ臭」の方が表立つでしょう、という話)

とはいえ、腸壁から血液にニオイ物質が流れ込むというのは、体臭の主原因です。だからカンジダカビが蔓延ることは確実に体臭に影響しますし、PATMに影響がないとは言えません。

東海大学大学院の実験では、鼻腔内壁からのサンプリングという事で腸壁からの採取ではないので、明確な回答を得られるわけではないのですが、その結果はやはり、カンジダ属菌の検出は無かったそうです。

表題の通り「鼻腔内微生物検査」が主目的である調査ではありましたが、その論拠は「鼻腔内乃カンジダ属菌を除去することがPATMに有効ではないか(引用はどなたかのブログらしき「体臭とPATMを絶対完治させる)」となっていました。なんだかな―、と思いましたが、PATMを見てくれるある病院ではカンジダ無を必ず検査しているようです。実際、理論的に考えると、私にも腸内に於いてのカンジダカビ、そしてリーキーガット症候群は明らかに体臭に関連があるとは思っています。

この件の私の見解は、ここまでにしておきます。

食事との関係についての調査

食事の検査についての言及もあります。これも少し論点のおかしい調査と思えますが、食事の内容が即、検出物質に影響があるか、という実験でした。内容は本文にお任せするとして、食べたものが即、分泌物に影響するかどうかは確かに魚介類やアブラナ科野菜などで見られます。それはストレートに「食べたモノの中にニオイ物質があり、それが発露する」というパターンです。カンジダ等の腸内細菌の腸内環境への影響を考える時、また常に刺激感物質の発露があると考える時、それは長期的に調査してみないとなかなか正体が見えてこないと思います。

うちのユーザーさんで腸内フローラの正常化でPATM症状が劇的に良くなったという方も多くおられます。また、いずれ「ユーザーさんとのやり取り」で書きますが、私の指導に加えて徹底的にグルテンフリーを行い、酷かった反応が殆ど無くなったとおっしゃる具体例もあります。その方法もいずれブログで書きますが、半年間、グルテンなしで過ごされたようです。そう、半年間の時間がかかっています。実際、グルテンとしての糖質はカンジダはじめ、悪玉細菌、悪玉真菌の餌になりやすいそうですし、グルテンは固まると角が立つそうです。いつか見たうどんの断面図ですが、時間を追うごとに本当に尖がっていきました。それが腸壁を傷つけるとおっしゃるお医者さんもおられます。

まあ、腸壁を傷つけるかどうかは分からないですが、悪玉菌の餌になるというのは本当ですから、グルテンフリーも状態によっては試してみる価値はあると思います。

次回は、私が出会った(というより、当社に来られた)PATMの方々のお話を少ししたいと思います。

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