PATM(パトム)

「病気?気にしない?」PATMを世間はどう捉えているか1

2019年10月31日

PATMは病気?

体臭検査を受検される方のうち、「ニオイ」としての周りの反応(例えばクサいと直接指摘される、ジロジロと顔を見られる等)ではなく、「鼻啜りやくしゃみ、咳き込み」等の第三者反応に悩む方は、年々増えているように思えます。周りの反応というのは、あくまで「相手」がいて成立するわけで、これが「ニオイ」に対して反応しているのか、或いは「ニオイ以外」に対して反応しているのか、という本当の所を把握するのは、なかなか本人にも分からないものです。

また、それが自分自身のせいではないのに、何もかも自分のせいにしてしまう、ある種の自己臭恐怖症型のユーザーさんも多いですし、逆に、刺激感が感じられるという当社の指摘によって、はじめて「そういえば…」と思い当たるユーザーさんも多いようです。

今回は、PATMについてのある論文を元に、まだ認知度が低いながらも世間はPATMをどう捉えているのか、について書いていきたいと思います。

PATMとは?

実はあるお医者様に、当社の活動を諫められたことがあります。曰く「医師ではない御社(当社ベネフィット-イオンのこと)が、世間的にPATMの原因と言われている物質以外のモノをPATMの原因物質として特定していることは、医師法違反に当たる」とのことでした。

確かに私は医師ではありません。けれど、当社が「この物質は第三者にPATM的な反応を促す可能性がある」と、物質を特定しているのには明確な根拠があります。当社では10件以上の検出があった化合物については、全て試薬を取り寄せて、それがどのようなニオイなのか、を確認します。それぞれの特性もきちんと調べます。また、なぜそのような(一般的には体臭として発露しない)物質が、体臭として特定の人からのみ発露してしまうのか? こういうこともじっくり考察しています。

結論として、

➀確かに人体の分泌物由来の物質として10人以上のユーザーさんから発露している。
②その物質は実際にいわゆるPATM反応を促す可能性がある物質である。
③実際にユーザーさんの着衣からは何らかの刺激感を感じる。

という3点が明確な場合、その物質をPATM原因物質として特定し、尚且つ、その物質の検出を見たユーザーさんが周りのPATM的第三者反応に悩んでいれば、その原因がこれら刺激感物質に由来している可能性が高いと、説明しています。

さて、PATMとは医師だけが取り扱うべきものなのでしょうか?

PATMは病気なのか?

あるユーザーさんに「この文献を読みましたか?」と最近聞かれました。ずいぶん前に読んだのですが、折角PDFで送ってくださったユーザーさんの手前、もう一度、シッカリ読みました。下記のURLから本文が読めますので、ご興味がある方はご覧になってみて下さい。表題は「皮膚ガス測定及び鼻腔内微生物検査に基づくPATMに関する考察」となっています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/siej/21/1/21_19/_pdf

東海大学大学院が主となって、いくつかの実験を交えた考察となっています。中身については追々詳しく説明いたしますが、一番最初の「緒言」に於いて、「現時点では病態概念が定まった疾病ではない」とされています。また一番最後の「結語」では「明らかに存在する未解明の疾病である可能性が高いと考えるに至った」と書かれています。

この論文を最初に読んだのはいつのことだか忘れてしまいましたが、論文の最初に「2018年」と書かれているので、それほど昔ではありません。つまりは、現時点では研究者でさえ、明確に病気であるとは言えないという認識です。さらに言えば、私の感触では、医学界でPATMは「都市伝説」のような扱いを受けていると感じられます。

状態自体は確かにある。それは事実です。けれども、それが病気かと言われれば、私は「病気ではない」と考えます。例えば「ワキガ」は、ある程度の部分で原因が突き止められていて「こうすれば改善する」という医学的アプローチが存在する事実を考えれば、「医師が取り扱う状態」と言えます。

しかしながら、忌避度の高い体臭は、ワキガに限りません。例えば、アンモニア過多の体臭であったり、酢酸過多の体臭、加齢臭や単なる強めの脂臭などは病気という括りにはなっていません。もっと言えば、ある瞬間にだけ体臭が強くなる人など、枚挙に暇がありません。

それら「ワキガではない」という状態の体臭の悩みについて、医師はなんというでしょうか? 「ワキガではありません。多汗症でもない。気にする必要はありません」多くのユーザーさん曰く、一番多い回答はこのようなものらしいです。

それでは気にしないように自分を導くために訪れる、或いは親御さんに連れていかれる(学童や未成年、20代の子たちは、このケースが多いようです)「心の在り様のプロ」たる、心理カウンセラー等は、どのようなことを言うのでしょうか?

「気のせいです。気にしないことが一番」やっぱりこの答えが多い。

私はPATMは病気ではなく、上記のような「忌避度の高い(但し、選択性は高い、つまり、忌避感を持つ人が限られやすい)」体臭のひとつのタイプとして捉えています。病気ではない。だから医師法云々と言われて私が引き下がる案件ではない、と考えています。

また、実際にニオイがあっても、PATMのケースで言えば実際に鼻啜り等の周りの反応があっても、そのことを医師やカウンセラーなどは「些末なこと」と考えているように思います。気にしないことで精神的な安寧が得られるようになるのならば、それはそれで構いません。しかしながら体臭に悩む子達(子供に限りませんが)は優しい心持ちの子が多い。というより、そういう子ばかりです。それは「弱い」という言葉に置き換えても、あながち間違いではありません。そういう子達は自分が「気にしない」ために何らかの「よすが」が必要です。

話が逸れてしまいました。またPATMに話を戻すと、「疾病」という明確な社会的認識がない以上、実際に「そんなものは無い」と多くの医師やカウンセラーは考えます。また彼らが、仮にPATMの存在を認めたからと言って「どうやって患者の悩みを解決するか」という手段を持っていないのも事実。だから猶更、認めないという事になっているのかも知れません。故に私は、研究者としてPATMに相対することを誇りに思っています。

長くなりましたが、次回は「皮膚ガス測定及び鼻腔内微生物検査に基づくPATMに関する考察」について、深堀りしてみたいと思います。

 

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