PATM(パトム) 体臭の種類

【ノナナールとノネナールは違う!?】体臭物質の名前由来と違いを解説1

ノナナールとノネナールの違い

ノナナールとノネナールは違う!?

ユーザーさんとのやり取りをしていると「?」と思う事があります。よくある話が

「私にはノナナールがあるのですね。それも同性同年代平均の2倍も… やっぱりおじさん臭い言われたり、加齢臭と言われたりするのは、これが原因なのですね…」

何度か、書いている通り、ノナナールと言うのは、ほとんどすべての人の体臭原因物質に数えられる、ホントにありきたりな物質です。そして、こういう風に質問されてくる人は、一様に「2-ノネナール」と間違えているんですね。2-ノネナールや6-ノネナールは、確かに男性(に限りませんが、主に40代以降の男性に見られる物質です)加齢臭の原因です。

うちには試薬が100種類以上あって、2-ノネナールは一際存在感を放つ「ニオイ物質」です。一言で言えば、カメムシのような臭い、強烈な虫的な青臭さとなります。基礎体臭物質にも青臭いタイプのモノがあって、例えば、ヘキサナール、ヘプタナール、メチルへプテノン等がそれに該当します。女性で少し青臭いな、と思うと、これら「青臭臭3兄弟」と量が平均より少し多かったりします。同じ青臭いタイプでも、まあせいぜいパクチー程度の臭い、もっと薄いと、遠くから芝生の臭いを嗅いだ時のような臭いとか、そんなイメージ。しかし気を付けて下さい。柔軟剤の「フレッシュグリーンの香り」なんていうと、これらの青臭アルデヒドの化学合成香料を入れていたりしていますので、体臭の「油臭」と混ざると、何とも嫌なカメムシっぽいニオイになることもあります。もちろん使用料次第ですけれど。それでも、ノネナールが無くてもそれっぽいおじさん加齢臭が合成されてしまう事もあるということ。

ノナナールはどんな臭い?

そして、件の「ノナナール」は、重苦しい油臭。重苦しい油臭のことを、私は便宜的に「脂臭」と書いて説明しますが、簡単に言えば、香料の入っていない化粧品のような臭い。刺々しさは無いけれど、単純な脂臭さが広がる、と言うような…まあ年齢と共に、男性も女性も分泌量が増えていきます。

ここまで書いて、何となく、傾向が読めましたか?

メチルへプテノンを除く、他の物質名の最後が全部「ナール」だったでしょ? これはアルデヒドという臭気物質グループです。アルデヒド (は、分子内に、カルボニル炭素に水素原子が一つ置換した構造の有機化合物。化学式で言うと炭素と水素と酸素で出来ていて、最後の酸素が必ず一つです。まああんまり化学式や一般式のことを書くと嫌われてしまうので止めておきますが、一般的にはニオイを持つ物質が多い。そして「ナール」の付く物質は、体臭検査で一番出てきます。

「炭素と水素と酸素」か?「炭素と水素」か?

同じような名前で最後に「ノール」と付くもので体臭検査データシートに書いてあるものは、たいがいが「脂肪族アルコール」です。これもニオイ物質が多い。アルコールと言ってもお酒的なニオイがするものばかりではありません。これも油臭や、中には「2-エチルヘキサノール」のような純然たるPATM物質もあります。

他にもありますが、上記は「炭素」と「酸素」と「水素」で作られるもの。また酸素分子の出し入れですぐに物質の種類が変わる「酸化されやすい物質」です。ニオイの無いパルミトレイン酸が2-ノネナールに変質して、悪臭になる、と言う話も何度も書いていますよね。酸化されやすい物は、悪臭のもとになる可能性もある、という事です。

それとよく出てくるのは「カン」で終わる名前のモノ。デカンやドデカン、トリデカンなどで、一般的にガソリンや灯油のような刺々しさのある油臭を持ちます。これらは「アルカン」と呼ばれる、炭素と水素だけで出来ている物質です。体外からも入りやすく、脂肪蓄積されやすいので、ものすごく出る人と、あまり出ない人の差が激しい物質で、「ベンゼン環」と呼ばれる構造上の特性を持っていて、変質しにくい物質です。つまりガソリン臭さがずっと変わらない。これも当たり前のように検出されるので私は基礎体臭物質と分類していますが、検出量が極端に多い場合は、ひょっとするとPATMの原因にもなりうるかも知れません。だいたい、パトム物質は炭化水素系物質が多いですからね。将来的にもっとアルカンの平均分泌量が増えてくると、もっと高い比率でパトムユーザーさんが頻出するかも知れません。

最後に「酸」がつくと、いろいろなニオイのタイプがある。

最後に「酸」と付いて名前が短い場合はカルボン酸類です。酢酸や乳酸、カプロン酸や酪酸等で、これらのニオイタイプは炭素の数によって様々です。だからグループとしての名前と臭いの傾向を関連付けることは出来ません。一般的に若い人は、酢酸が多く分泌されます。イソ吉草酸のように最後に「酸」がついてもカルボン酸に分類されないモノもあります。あとワキガの原因臭である「3-メチル-2-ヘキセン酸」とか「3-ヒドロキシ―3-メチルヘキセン酸」なんていうのもカルボン酸ではありません。

カルボン酸のうち酢酸や乳酸は、よく検出されるという事の他に「悪いタイプのニオイ物質の原料」になりやすいという傾向があります。足の臭さなんてのはもともと汗に含まれている「酢酸」を足の皮膚に住んでいる細菌がイソ吉草酸や酪酸にしてしまう、というのが事実。酢酸だって、シッカリケアしておくべきなんですよ。

今回書いた物質は、全て「炭素」と「水素」と「酸素」があれば出来上がる物質。他の「特に体臭物質」も名前からいろいろ分かります。続きは次回。

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