PATM(パトム) 体臭の原因 新しい体臭

合成ムスクの話。柔軟剤トラブルがまた…PATMにも関係が!?

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合成ムスクと香害

合成ムスクの健康被害の記事

2019年4月15日、NEWSポストセブン配信の「柔軟剤のニオイに関するトラブル急増、健康被害も問題に」というネット記事を読みましたか? ヤフーのニュースにもなっていたので、読んだ方もおられるかも知れません。とは言っても、この記事を「体臭」に結びつけるのは、日本中で私と日本アレルギー協会の面々くらいかも…

NEWSポストセブンというのは、小学館の「週刊ポスト」と「女性セブン」発のネットニュースということですから、まあ女性セブンのライターさんの記事でしょうな。違ったらゴメンナサイ。とにかく、食品ジャーナリストの郡司和夫さんという方にインタビュー(かな?)して書いた記事のようです。以下にURLを載せますので興味がある方は本文をドウゾ。

「知られざる日用品の真実…昨今話題となっているのが、『合成ムスク』という人工香料による健康被害です。~世界中で広く使われていますが、健康被害との関連が疑われています」

という、なかなかオドロオドロシイ文言で始まるこの記事。合成ムスクについては以下にのように要約されています。

「合成ムスクとは人工的に合成された香料の総称で~『ムスク(ジャコウ)』の香りを模したもの。主に柔軟剤や芳香剤、消臭剤などに使われている」

BLOGSから抜粋

と続いています。総省というのはどうかな? 人工香料のうち、ムスクっぽいニオイのモノを特定的に人工ムスクと呼んでいると思いますよ、ライターさん!

PATM(パトム)にはおすすめできない

合成ムスクと香害

うちのユーザーさんのうち、体臭のタイプが柔軟剤で悪影響が出そうな人や鼻啜りや咳き込み等の第三者反応に困っているPATMを含む刺激感物質発露のある方が柔軟剤を使用している場合、即刻使用禁止指示を出すか、やんわり「お勧めできませんよ」と諭すのかの違いがあるにせよ、柔軟剤使用に反対の立場で私はご指導しています。実のところ、香り付き消臭剤にしても、香りの強いボディソープにしても、それらに含まれる香料が合成香料であるとはっきりしている場合、「基材」と呼ばれる、香料をその場に定着させる固着剤、香りを遠くに飛ばすための揮発成分などが配合されていることが当たり前なので、それらも天然香料配合製品に代替出来るのなら、そうすべきです。と私は口を酸っぱくして言っています。

クサイ?それは香害かも...

合成ムスクと香害

記事は続きます。

「国民生活センターには『部屋干ししたところ、ニオイがきつくて咳が出るようになった』「隣の洗濯物のニオイがきつくて頭痛や吐き気があり、窓を開けられず換気扇も回せない」といった相談が多く寄せられている」

BLOGSから抜粋

それも、皆さんに言ってますよね? 体臭を解決する前に香害を解決しなさいって…よく、「私が窓を開けると外で咳をする人がいる」「窓を閉め切っていても部屋の前を通る人に『クセェ』と言われる」というユーザーさんがおられますが、実のところ、その周りの人の反応の大半は、香り製品の香害かも知れませんって…

ぜんそく・アレルギーの原因になるの?

合成ムスクと香害

まだ記事は続きます。

「呼吸や皮膚から香料の分子が体内に入り、子供のぜんそくやアトピー、アレルギーを引き起こす遠因となっているのではないか」

BLOGSから抜粋

これは、パトム物質の体外からの吸収と同じ論理だし、まあ実際、香害で咳や吐き気があるのも間違いないのだから、もしそれらの物質が皮膚ガスとして発露するのなら、まさにそれはPATMと言えますね。

母乳や脂肪組織にムスクが蓄積している?

合成ムスクと香害

更に記事は続き、

「2005年から2007年に行った熊本大学と佐賀大学の共同研究では、日本人の母乳や脂肪組織に構成ムスクが蓄積していることが判明した」

BLOGSから抜粋

と郡司さんの弁。

そうかぁ、そうなるとPATM体質は生まれる前から形成されている可能性もあるなぁ。と、私も考えさせられました。

当社で特定している合成ムスク

合成香料成分が当社のGCMS分析で検出されても、それが体内から出てきたものか、或いは単に肌や検査用Tシャツに付着していたものを検出してしまったのか、これはなかなか明確に出来ません。

例えば、検査用Tシャツが合成香料臭かったり、基材の気配を感じた場合は「ははぁ、少し香料製品を使いすぎているな」と判断して、体臭由来物質から省いていました。まあ、この場合、4×8㎝の布片に付着する内分泌物質にしては、あまりにたくさん検出されてしまい、他の体臭物質とのボリュームの差が激しくなるから分かりやすい。だから、体臭由来物質として判断しない、ということで間違いは無かったと思います。

微妙な検出量であったり、刺激感は感じるけれども、香りは感じなかった場合、「内分泌成分」と考えた方が良さそうだな、と考える場合もありましたが、今後は上記のような検出量が多かった場合も含めて、特にPATMで悩む方には、合成香料の使用禁止をもっと徹底していこうと思います。それくらい、つまり私の判断を変えさせるくらい、重要な案件ですよ、このニュースは…

何でもかんでも、このブログにニオイ物質の内容をかくと、同業他社の参考になっちゃうのであまり書きたくないのですが、それでも一つだけ皆さんに合成ムスクを教えちゃいます。

ベルサリド(英: Versalide)

これは化学式C18H26Oで表される、多環状合成ムスク。ジボダン社というところの商標らしいのですが、GCMSデータに頻出します。

文字通り、甘ったるい、ムスクっぽいニオイですが、特記されるべきは「環状化合物」であるということ。こういう環状化合物って、イオン交換が出来ないから、そのままの形でそこに残ります。衣類の上なら衣類の上に、体内なら体内に…

ベルサリドは欧米で香料として広く使われていましたが、神経毒性および色素脱出能があることが明らかになり、欧米では使用禁止の措置を取られています。

私も以前にこの記述を読んでいたので、「まあ、これはGCMSの検出間違いだな」って思ってました。まあ、それにしては頻出しすぎると思っていましたが…

でも、この郡司さんの記事では「世界的には、柔軟剤を使った衣類や芳香剤の類は公共の場では使われなくなってきたが、依然、日本では香り付きの商品が販売されています」と続いている… ひょっとして、神経毒性のあるベルサリドが日本の香り付き製品に含まれている可能性があるってこと? 実際、すでに1600件以上の体臭分析を行っている当社のデータベースに載っているということは、確かにそういう結論になりそうです。

また、柔軟剤、洗剤、消臭剤、石鹸、ボディーソープ、シャンプー等は雑貨であり、全成分表示は求められません。実のところ医薬部外品についても、配合量にもよりますが、香料はオーバーフロー成分として、香料に何を使っても明記義務を免れているのが実情です。つまり、成分表示の所に「香料」とだけ書かれていたら、そこに「ベルサリド」を始めとする合成ムスク、合成香料が含まれていてもなんら不思議はありません。

香害から身を守るためには

合成ムスクと香害

さて、このような人口香料の被害から身を守るためには、どうすればよいのでしょうか?

簡単です。合成香料を使っていないモノを選んで買い、それを使用すればよいだけです。

隣の奥さんが柔軟剤を使いすぎているのが気になる場合は…やんわりと健康被害の件をお伝えして使用を控えるように促してください。

私の所の製品は、全て香料不使用、或いは天然由来香料しか使っていません。パトムマスクもユーカリオイルだけですし、今手掛けている、肌に直接使用するアイテムはすべて天然由来の香料しか使っていません。そういうことをハッキリ明言している会社のアイテムを使えば良いだけのこと。

合成香料って、どこの業界が一番使っているか、知っていますか? 化粧品業界? いいえ! 洗剤メーカー? いいえ! 石鹸屋さん? いいえ! 実は食品業界です。使用量の桁が違います…その恐ろしい話は、次の機会に。

今日はここまで。

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