体臭について

臭う汗と臭わない汗の違い「エクリン線の役割」1

2019年12月19日

臭う汗と臭わない汗の違い

冬本番に汗の話を書く、というのは季節外れの感もありますが、私は今日も良い汗をかいていますよ。毎朝、自転車で通勤しているのですが、寒いから早く会社に到着したくて、かなりのスピードで来るものだから、到着の時には息はゼイゼイ、汗もかなり出ていて…従業員さんに迷惑になると悪いので会社につけば汗をしっかり拭いて、シャツを着替えて、それからお仕事!年齢からすれば素晴らしくサラサラな汗と思えるのですが、ニオイはどうなのかな? 自分ではニオイが無いと思っていますが、年齢が年齢だけになんとも言えません。さすがの私も順応が効いてどのくらいのニオイがあるのか、よくわかりません。衣類の蓄積臭ならすぐにわかるんですがね(笑)
さて、今回は汗のニオイについてのお話です。

エクリン腺

汗や皮脂が出てくる機関はエクリン腺とアポクリン腺に分かれます。エクリン腺は全身に350万個もあると言われています。そのうち、約半分は休止状態にあるらしい。その休止状態のエクリン腺の比率は人によって違います。また活動しているエクリン腺の数で汗の量は変わってくるので、例えば多汗症の人やそうでなくても汗っかきの人は活動しているエクリン腺の数が人と比較して多いという事は確実です。

エクリン腺は、体温の調節のためにあります。暑い時に汗を出して体温を下げる。それが機能、という事になります。そしてエクリン腺から出てくる汗は99%が水です。だから、基本的にサラサラしていないとおかしい。

残りの1%は何かというと塩分や尿素、ナトリウムのような基本元素だったり、アンモニアや各種の脂肪酸だったりします。但し、汗の99%がエイチツーオーとしての水だとすると、水に溶ける可能性のある化合物しか含まれていません。

若い人の汗がアンモニアっぽかったり、酸っぱかったりしやすいのは汗の中の水分の純度が高いためにより水溶性の比率の高いものが含まれやすいから、となりますね。例えばいくら閾値が低いとはいえ、1%のアンモニア水溶液なんて、かなり臭いです。つまりは、サラサラな汗であっても、イコール臭くない、とはなりません。あくまで、その中にどんなニオイ物質が含まれていて、それがどのくらいの割合なのか?という事が重要になってきます。(閾値については過去に記事を書いています。)

汗のサラサラ具合と閾値の関係

汗がさらさらだと、エイチツーオーとしての水が多く、その他の物質も複雑な化合物が少ないという事になります。また、酢酸やアンモニアは閾値が低くて、たくさん無いとニオイを感じることが出来ませんが、組成が単純な分、皮膚常在菌がそれらを材料にして、他の、もっと閾値が低くて少しの量でえげつなく臭ってくる物質に変えてしまう、という事が起こりやすくなります。99%含まれる「水」ももちろんニオイ物質の材料になるし、皮膚常在菌が生きていくのには必要なモノではあるけれど、水の構成元素は水素と酸素だけで、脂肪酸に含まれる炭素やアンモニアに含まれる窒素は存在しません。つまりは100%の純粋な水であれば、そこにそれだけでニオイ物質を作り出すという事は難しいはずです。(全くないとハッキリ言えませんが、私は水素と酸素だけで出来ているニオイ物質を知りません)
だからエクリン腺からの汗の質を高めて、汗の中にニオイ物質そのものやその材料となるものが入り込まないようにすれば、汗はクサくなりようがない、という事です。

エクリン腺の回収機能

汗というものは血液をろ過して作られますが、それでもその中にはミネラル分やニオイのある化合物が含まれます。それらがそのまま体表に出ると、ニオイの発露に繋がりますし、表皮で待ち構えている雑菌の類が、よりエゲツナイ臭い物質に変えたりします。

実はエクリン腺で濾されて99%の水分までろ過された血液ですが、体表に出てしまう前に、もう一度、水以外の成分を吸収する機能がエクリン腺にはあります。少しわかりにくい感も知れませんが、次回、ちゃんと説明しますね。続く。

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