体臭の種類

魚臭症の元アミン系はアンモニア?体臭物質の名前由来と違いを解説2

投稿日:

アミン系のニオイはアンモニア系

日々、皆さんから回収した検体を分析していると、ニオイ物質の種類の多さに圧倒されます。だいたい10人から同じ物質が検出されると、試薬を買って、その物質のホントの臭いを確認する、と言うのが決まり。だいたい試薬は25gと言う茶色い薬瓶に入っているのだけれど、中には500mLでしか売ってないモノもあって、結構困ります。なぜかというと、一度臭いを嗅いで、データを取って、資料を作ったら、あとはお役御免なのですから、500mLなんて全く必要ない!それでもそれしか売ってなければ仕方なし。買っちゃいます。アセトアルデヒドなんて500mL大瓶しかないのに間違えて2回注文しちゃって、しかも両方開けちゃって…まだ薬品庫にデンと収まってます。

臭いの試薬一覧

こちらが試薬のほんの一例

そうそう、試薬っていくら位すると思います? 25gの薬瓶1個として。まあだいたいは2000円から1万円の間です。けれど中には5g25万円とかするのもあります。以前はそういう高価な試薬を買えなかったのですが、さすがに検査で頻出すると買わないわけにはいかず…2-エチルフェノールだったっけかなぁ? 高かったなぁ…

そんなことを思い出しつつ、前回の続きでニオイ物質の名前の話。今回は生臭さの代表でもある「アミン系」や硫黄系の臭いについて解説していきます。

(前回の記事はノナナールとノネナールの違いを解説しました)

 

アンモニアも窒素化合物

皆さんがよく心配される「トリメチルアミン尿症」つまり魚臭症の原因物質であるトリメチルアミンは窒素化合物です。それの仲間に、体臭検査でよく出てくる「n-メチルフェニルアミン」や「2-プロパンアミン」というものがあり、共通するのは、最後の「アミン」ですね。そして共通するのは生臭さ。

トリメチルアミンは水溶性物質で揮発が早く、GCMS検査(通称ガスクロ)ではなかなかとらえることが出来ません。だから「ガス検知管」という検査で私物や検査用Tシャツを丸ごと検査しないと、その存在を見つけることが出来ない。対して2-プロパンアミンやメチルフェニルアミンは揮発がそれほど早くないので、GCMS検査で見つけられます。

ガス検知管検査とGCMS検査

上はガス検知管検査、下はGCMS検査です。

アミン系=魚臭症?

アミンと付いている物質があると、どうしても「魚臭症」を疑ってしまうユーザーさんも多いのですが、体臭としてのトリメチルアミンとその他のアミン類の生成過程は全然違います。トリメチルアミンが検出されたという事は際限なく生臭さが発露する可能性があるという事になるのですが、その他のアミン類が出た場合は、表皮雑菌が原因の場合が多いようです。だからキチンとしたケアが出来ていれば、早い解決も望めます。

魚臭症について気になる方は、別記事で魚臭症についてまとめたものがありますので、そちらをご覧ください。

アミンはアンモニアの短縮形だから...

そうそう、「アミン」は「アンモニア」の短縮形のようなものと覚えておきましょう。そしてアンモニアはたんぱく質分解過程で体内で発生します。そのアンモニアが表皮まで登って、その中の「窒素」を使って雑菌が「アミン類」を作る、場合がある。

体臭中の「アミン」の原因は「体内生成されたアンモニア」である可能性が高い、という事。

少し、話が横道にそれましたね。

そうそう、「アンモニア臭」って、皆さん、あのむせ返るようなアンモニアの刺激臭を思い出しますでしょ? アンモニアがどこかに合って、それが徐々に揮発して、やがて薄くなる、と言う状況の時、実はアンモニアは「生臭く」なります。生臭さもアンモニアの特徴です。

チオールやメルカプタン、スルフィドやチオと付くと硫黄が関係する

硫黄臭い、腐った卵、玉ねぎ臭い、ネギ臭い等の体臭は、主にワキガ臭として発露しますが、内分泌される中に硫黄系物質が入っていると、ワキガではなく、全体体臭として「硫黄臭い」或いは「おなら臭い」となる場合があります。

一番一般的な硫黄系物質は硫化水素。おなら臭の原因物質ですが、これこそホントに揮発が早くて、当社の機械検査では検出は難しい。但し、硫化水素が体臭として発露するくらいあるのなら、その他の硫黄系物質が引っかかる可能性が高く、シッカリ調べると最後に「S」の付く物質が見つかる。「S」と言うのが「硫黄」の元素記号です。検体をよく嗅ぐと、ネギっぽさだったり、卵っぽさがあったりする。そういう場合、本人の申告の中に「おならなんてしていないのに、おなら臭いとよく言われる」と書いてあると、なるほど、その気配があるな、という事になります。

そういう硫黄が絡む物質のどこかには「チオ」だったり「メルカプタン」だったりの文字が隠れています。

さいごに

今や、私のところで「体臭物質」として認識している物質は300種類以上になりました。これからも10件以上のサンプルが出てきたら、試薬を買って「本当の臭い」を確かめます。けれど、このように分類して考えていくと、体臭なんて怖くないですよ。炭素・水素・酸素・硫黄に窒素、ここまでの元素の組み合わせでほぼ95%はカバーできます。そして、元素が分かれば、何を体に摂り込むからこういう体臭になる、という事も予測できます。そうやって皆さんに改善プログラムを組んでいるわけです。

化合物の名前なんて皆さんは知らなくても良いのですが、私はそこまで考えてアドバイスしているという事を知っていてくださいね。この話はここまで。

体臭には必ず改善方法があります。悩んでいる方は是非お問い合わせください。

体臭クリーニングはコチラ

-体臭の種類

Copyright© ニオイ博士の体臭に負けるな!ブログ , 2019 All Rights Reserved.