体臭の原因

個人の体臭を調べる(チェック)方法 その3

2016年11月19日

体臭の確認方法

体臭はカラダ全体から発生するわけじゃない

合成ムスクと香害

個人の体臭を調べる方法も3回目。今回はまず体臭発生ポイントを特定する方法から。(前回分は下記リンクからどうぞ)

体臭は、通常カラダ全体から発生するわけじゃありません。もちろん、全身から体臭物質が分泌されてしまう病理的原因での発生もあります。当社に相談されるユーザーの中で、特に「生臭い」「魚クサイ」と悩まれている方では「トリメチルアミン尿症」という循環器系の病気の方がいらっしゃいます。実際に検知管検査を行うと、普通の健康状態の方からは検出されない「トリメチルアミン」が検出され、専門医をご紹介させて頂いたケースもあります。けれど、結局特に効果のある薬も無いらしく、食生活の指導で軽減を目指すだけの治療法となっていると聞きます。軽微な症状の場合で当社のご相談いただいた方にはニオイの発生ポイントを特定して、食事療法の他にポイントケアをご指導しています。こんなケースもありますが通常の体臭は、つまりワキガ症と、加齢臭、脂臭さやアンモニア臭等の世代臭に関していえば、しっかりポイントを押さえてケアに努めることが、一番の改善方法になります。

足の指やスソワキガ等は順応もあまり働かず、自分でも分かりやすいのですが、上半身のポイントを探すのは、なかなか自分では難しい。ワキガのお手入れとして脇の下ばかりにクリームやスプレーしていてもあまり改善しないという方も多くて、そういう方は実際には、脇の下以外から臭いが発生していた、というケースが大半です。だからワキガも発生ポイントを知ることが大事。加齢臭に代表される世代臭はなおさらです。「耳の裏から加齢臭」と言われますが、実際には首回り一周と背中中央、女性ならアンダーバストラインからの発生が多い。それと後頭部です。

そんな分かりにくい体臭発生ポイントですが、自分の衣類や寝具に染みついています。枕カバーは分かりやすいのですが、それは何故かというと、ずっと身に着けているわけではなくて寝る前とかに嗅ぐからよくわかる。本当はドライヤーなどで温めてみるともっとよく分かります。一度試してみてください。また衣類なら脱いでから3時間後に部分部分を嗅いでみてください。出来れば、お風呂に入って、自分の体臭が無い状態で、ドライヤーなどを当ててみるともっとよく分かります。

それでも、順応が働いてしまうヒトも多いのも事実。また忌避度の観点で言えば、自分の体臭は嫌なニオイと思わない場合が多いようです。そこで当社の体臭検査。イヤな体臭がどこから発生しているかがピンポイントで分かります。両脇の下・デコルテ・トップバストライン・乳首周辺・アンダーバストライン・お臍周辺・脇腹・肩・背中トップ部分・背中中央・首回り前部・首回り後部と、上半身をパーツに分けて、体臭の強度と忌避度を調べていきます。調べた臭いは「強度指標5段階」と「忌避度5段階」でお伝えして、ケアの優先順位を指示します。

原因物質組成

体臭の原因は「体臭原因物質」です。ばい菌でもなければ、肌でも、衣類でもない。体臭原因物質が分からなければ、体臭除去のアプローチは必ず間違った方向に行きます。これは、例えば食生活改善でもそうですし、ニオイを除去する消臭という外的なアプローチでもそう。体臭原因物質を知ることも大変重要な問題です。

物質の種類やそのニオイのタイプなどに関してはいずれじっくりと説明しますが、まずは当社で行っている原因物質の特定方法をお知らせしたいと思います。

ニオイを発する物質や化合物は数十万種もありますが、体臭に関わる物質はそれほど多くなく、特に改善が必要なほど大量に分泌・生成されたり、閾値が低い物質は数十種類と考えて良いでしょう。それらの物質が「あなたの体臭に含まれる」かどうかは、当社のスタッフにかかれば、殆ど予想できます。もちろん検体提出が前提ですけど。そのように検体から予想される物質のうち、ガスクロマトグラフィー(本当はもっと高性能なGCMS)の機械で検出されやすい種類(カルボン酸類やアルデヒド類)は良いのですが、検出されにくい物質もあります。例えばアミン類や窒素化合物、硫黄化合物などです。これらは検知管検査という割と原始的な手法で、その存在を確かめなければなりません。そこで、当社スタッフが行う「こんな物質があると予想される」と感応する予備的な官能検査が必要となります。例えば前述のトリメチルアミンなどは、閾値も低くて付着している分量がメチャクチャ少なくて、更にGCMSに引っかかりにくいのですが、それでも検体を感応すれば生臭さが感じられる。そこで検知管検査を繰り返せば、「ハイ!ビンゴ!」となる。検知管検査はガラス製の筒の中に反応薬が入っていて、そこに検出目的の物質が含まれたガスを注入すると反応が出て反応薬の色が変わるという仕組み。もちろん、目的の物質が含まれていないと、反応しません。

その検知管と「その気体の中に含まれる物質を自らのライブラリーと照らし合わせて特定する」という仕組み(あまりに大雑把な説明で申し訳ないですが、専門的なことを書く必要もないのでこんな書き方にしました)のGCMSで最終的な同定を行い、どんなニオイ物質があなたを悩ませているかを特定します。しかしあくまで機械検査は「同定」です。つまり証拠固め。というのも2000万円もするGCMSも、機械の状態や検体の状態、その他その時々の状態で、正確な物質特定ができない場合が多いです。ガス検知管も同じく、検出できる物質が限られている。だから、大事なのは人間の(つまり我々の)嗅覚です。どちらの検査でも検知されないが、明らかにこの物質が存在すると思えば、特定された物質と不明な物質を組み合わせて疑似体臭物質を作って、あなたの体臭検体との比較を行うことで、特定します。独りよがりな方法かも知れませんが、そこまでして個人の体臭を「その原因物質を特定する」という工程を含めて調べることがユーザーフレンドリーなアプローチとなると思って、頑張ってます。

pH特定

検体の一部分を切り取って、そこに付着している原因物質その他をpHチェックすることによって、体質的な問題点を調べます。脇の下と背中中央、首回りのpHを比べてみると、たいていの場合似た数値になり、それがあなたの分泌系のpHと捉えています。その場合、例えばアルカリに傾いている場合、中性に近づけるような食生活のアドバイスをしますし、その逆もしかり。

しかし中には、脇の下と背中で比較して整数で1もpHが違う場合もあります。その場合は、外的要因(薬を塗り続けているとか、雑菌の繁殖の差異とか、汗腺の質の違いとか)が関係していると思われます。特に、脇の下の酸性度が高い場合は、それについての改善は促しません。何故なら中性に戻すことによって、細菌の活性化を促してしまう場合もあるからです。

また表皮或いは汗がアルカリに傾いている場合は、特にワキガ症の方は注意が必要です。アルカリ性の汗はネバネバしていて揮発しにくい特性があり、結果表皮に長く留まります。そうなると肌が雑菌の温床になりやすく、雑菌が無ければ発生するはずのないニオイが出てきます。

pH測定も大切な指標です。

しっかり調べるから適切なアドバイスが出来る

3回にわたって体臭をどのように調べるかをお伝えしましたが、調べて知れば、そしてあなたに伝えれば体臭が改善するわけではありません。その先が大事です。「内分泌ケア」「表皮ケア」「衣類を含むもっと外側のケア」の3つの的確なアドバイスを私たちが提示して、そのアドバイスをあなたがしっかり実践することによって、はじめて改善が見込めることになります。

もしあなたが体臭に悩んでいるのなら、当社にご相談ください。全くの無臭人間に生まれ変わることまではお約束出来ませんが、体臭が改善し、自信を持って生きていけるようになるまで、私と当社が最後まで寄り添い、サポートして行きます。

2019年6月 今思う事

1600人を超えるユーザーさんを検査しているわけですが、中には「絶対にワキガです」「家族にワキガの人がいるから私もワキガです」と申告する方もたくさんいました。あとでプレスリリースで正確な数値を出しますが、そういう「自己申告」って、かなりの確率で間違っています。自己申告が間違っているってことは、当然ながら「自己認識」が間違っているってことです。特にワキガ臭では「ワキガ臭特有のニオイ」つまり、アポクリン腺内の雑菌が関連する「ニオイ」を全く知らずに「自分はワキガ」と言っている方がたくさんいます。

そう考えると「アポクリン腺」について、もう少し補足する必要があるかも知れません。ちょうど良いサイトがありましたので、下記をクリックしてみて下さい。アポクリン腺のことがよく分かるかも知れません。

http://nakajima-yakkyoku.com/odoremist/navi.html

オドレミストという体臭用アイテムを出している「中島薬局」さんというところのサイトなのですが、アイテムを宣伝するつもりは無いので、上記URLのページから移動する必要はありません。

一番良く読んでほしいのはアポクリン腺が「脇の下」だけに存在するわけではない、ということです。書いてあるのは他に「陰部」「乳首」となっていますが、実は副乳(デコルテ辺りにある肌の下に隠れたポチっとしたおできのようなモノ。無い人も多い)や、背中、おへそ辺りにある人もあります。そしてアポクリン腺が発達している場所の肌の下では雑菌が繁殖しやすい場所があり、そこから「一般的な体臭ではないニオイ」が発生する可能性があります。

まず、どこから「そのニオイ」が出てきているのかを、自分自身でしっかり把握することが体臭改善の第一歩です。分からない時は私に相談して下さいね。

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